枝幸郡中頓別町の社会福祉法人南宗谷福祉会(峰友武理事長)の理事と、町役場福祉課職員ら16名が29日、本校を視察に訪れました。南宗谷福祉会は養護老人ホーム「長寿園」、障がい者支援施設「天北厚生園」、一体型共同生活事業所「すまいる」など多くの福祉施設を運営しています。介護福祉の優れた人材を育てている本校の教育をつぶさに見て、特に留学生がしっかりした日本語で介護を学ぶ姿に「期待しています」などと声をかけていました。

　平戸繁常務理事の案内で第2校舎から視察を始め、ドラッグストアが再現された医薬演習室や、留学生が学ぶ日本語学科の教室を回り、3階にある社会保険労務士法人「東川ファクトリー」では、授業が終わった留学生がアルバイト中のところも見学、「通常の勉強以外でも実践的に学ぶことができ、非常に行き届いている」と感心していました。

　「ふれ愛の郷」研修室に移って、平戸常務と黒田副校長が本校の取り組みと実績を説明。平成30年度の就職状況として、こども学科の卒業生36名に対し求人は8,342名もあったこと、介護福祉科は32名の卒業生に求人者数3,240名、医薬福祉学科は13名の卒業生に求人者数が2,942名、こうしたデータに驚いていました。また、東川町や本校が中心となって発足した「外国人介護福祉人材育成支援協議会」に参加する町が道北一帯を中心に増えてきたことについても詳しく紹介しました。

続いて第1校舎の介護福祉科、こども学科の実習室を見て回り、介護を学ぶ留学生に「遠い日本に来て不安もあるでしょう。大丈夫ですか」などと質問すると、留学生は「大丈夫、日本の介護を学び、働きたい」と答えていました。

外国人介護福祉人材育成支援協議会への参加について中頓別町は関心が高く、小林成吉町長や町議会議員らが既に夏に視察、来校しています。