台湾は今年が地方創生元年になっていて、各地で地方を元気づける催しが企画されています。台湾の北に位置する新北市は、地方創生で先進的な取り組みをして既に大きな実績のある東川町から講師を迎えて「国際地方創生論壇」を11月19日に開催します。講師は本学園理事長の磯田憲一さんと東川町長、松岡市郎さんのお二人です。

　新北市の次のホームページに詳しく掲載されています。

http://www.culturelaunch.net/newtaipei/

　台湾では、日本と同じように高齢化、少子化という問題に直面し、一方で、衰退する地方では伝統文化や技術が失われ、豊饒な土地も消えようとしています。こうした危機を解消するため台湾の行政院は今年を地方創生元年とし、これを受けて新北市もローカル文化を守り、新しい価値の創造を目指しています。

　磯田理事長は元北海道副知事で、2003年に退任、その後、プロジェクト「君の椅子」に取り組み、日本マーケティング大賞地域賞を受賞、さらに北海道文化財団理事長、アルテピアッツアびばい理事長など活躍中です。近著『遥かなる希望の島　「試される大地」へのラブレター』（亜璃西社刊）では、「北海道遺産」「北海道文化振興条例」、流行語にもなった「時のアセス」、北海道キャンペーンで採用した「試される大地」など、道庁マンのときに取り組んだことなどを振り返っています。

　旭川大学客員教授の磯田ゼミで、赤ちゃんに生まれてくれてありがとうと「君の椅子」を贈ることが持ち上がり、それを最初に形にしたのが東川町です。磯田理事長と松岡町長は講演のほか、新北市の様々な場所をめぐり提言する予定です。