本校の令和元年度卒業式を3月13日(金曜)午前11時から第1校舎ホールで行いました。新型コロナウイルスの感染拡大防止から参列は教職員と卒業生に絞り、卒業生の父母や在校生は参加しない式典となりました。
男性はスーツ姿がすがすがしく、女性は着物に袴姿が目立ち、留学生は母国の民俗衣裳など華やかな雰囲気をたたえ、それぞれが背筋を伸ばして入場しました。一人ひとり名前を呼ばれて登壇し、三宅良昌校長から卒業証書を受け取り感慨無量の面持ちでした。
三宅校長は式辞で、「長い人生で障害や理解できないことに遭遇することは多々あるが、冷静な判断力と細心の注意と忍耐力が大事であることを心に銘記してほしい」と困難に直面したときの心構えを語りました。そして「皆さんは学校生活でも自治会活動でも極めて優秀なリーダーシップを発揮され、私たちを感動させてくれました。皆さんが旅立つ中でそれはエネルギーとなり力となります。単なる卒業ではなく、これからは学校との人間関係の付き合いになり、困ったこと、辛いこと、悩んだこと、学校はいつも受け入れます。一生をかけてこの学校とのつながりを持っていただき、今後ますますのご活躍、ご多幸を祈ります」などと述べました。
続いて賞状授与に移り、理事長賞に選ばれた4名が磯田憲一理事長から賞を手渡されたのをはじめ、学校長賞6名、皆勤賞20名、そして全国保育士養成協議会会長賞など全国、全道関係組織の会長賞、理事長賞など6つの賞を8名が受賞しました。
東川町の松岡市郎町長、高橋昭典町議会議長の来賓紹介とその場でのお祝いの言葉がありました。また、卒業生から学校へ記念品「野外活動用折りたたみ椅子」が贈呈され、日本語学科、ティラサック クンナパットさんが目録を三宅校長に渡しました。
在校生代表祝辞は、こども学科の笹田未夢さん。「卒業生の皆様が実習報告会や卒業記念発表会で苦労や努力を分かち合い、2年間の学びを披露する姿を心から尊敬すると共に、この伝統を後輩たちに伝えていく強い決意を持ちました。皆様から学んだ互いに高め合う大切さ、旭川福祉専門学校の学生である誇りを胸に刻み、温かい心を持った福祉従事者となれるよう努力します。新型コロナウイルスの影響で在校生全員で送り出せず悔しいですが、皆様の門出を全員で祝っています。皆様もここでの出会いと学びを忘れずに、それぞれの夢に向かってください」とお祝いの言葉を述べました。
卒業生を代表して介護福祉科、嵯城雄大さんが謝辞。「全員が卒業証書を手にした今、達成感と喜びでいっぱいです。厳しい現状のなか、このような式典を挙行していただき感謝します。辛く、苦しくなった時は、同じ時を過ごした進化台での2年間の学びを思い出しましょう。この先、一人ひとりが違う道を進んでもお互い、支え合いましょう。これからは人生の先輩である高齢の方、障害のある方、未来を担う子どもたち、病と闘う人たちに寄り添っていきます。これまで支えてくださった先生、友人、家族、東川町の皆様、すべての皆様に感謝いたします」
例年は『大地讃頌』の全員合唱で締めくくりますが、今回は事前に録音してあった『大地讃頌』を静かに聴いて式を終えました。
受賞者のうち理事長賞、学校長賞受賞者は次の通り(敬称略)。
【理事長賞】山口琴音(こども学科)、谷口夏歩(介護福祉科)、坂本亮(医薬福祉科)、ナッタラット サラン(日本語学科)
【学校長賞】安部あゆみ(こども学科)、嵯城雄大、瀬戸あまね(介護福祉科)、竹下未莉(医薬福祉学科)、フーンワンナラック ピヤナン、ユン ミラン(日本語学科)
なお、卒業式の模様はオンライン動画共有サービスYouTubeユーチューブで、初めて配信しました。
こちらでご覧いただけます。 https://www.youtube.com/watch?v=M_pJNBKStl4