新入生の登校初日となった4月21日、日本語学科では台湾からの留学生二人を前に、三宅良昌校長が入学許可宣言を行いました。新型コロナウイルス感染が世界的に拡大し、多くの留学生が日本にやってこれないという異常事態下で、校史にもおそらく残るに違いない異例のセレモニーとなりました。
令和2年度入学式は当初、4月10日に予定していましたが感染拡大防止の観点から中止し、入学式で行う校長の入学許可宣言を登校初日に切り替えました。密閉、密集、密接の3つの密を避けるため、三宅校長と黒田副校長が介護福祉科、こども学科、医薬福祉学科、日本語学科の4科それぞれの教室を時間差で訪れました。
日本語学科には札幌出入国在留管理局の審査をパスした第13期の留学生39名が入学する予定でしたが、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大で若干の入学辞退者が出たほか、多くの留学生が自国を出国することも、日本へ入国することも出来なくなっています。
そのようななか、台湾のテイ・ランキンさん、リン・キンゲンさんの二人だけが登校できました。テイさんはワーキングホリデーで大阪の珈琲専門店っで働いていたことから東川町へ移動ができ、リンさんは十勝管内足寄町で会社を経営する父親の元へ3月中旬には来ていたことが幸運でした。
三宅校長は「今は困難な非常時でありますが、朝の来ない夜はない、必ず光は見えてきます。本校は日本語能力試験で優秀な成績を残していますのでしっかり学んでください」と激励しました。
日本語が達者なテイさんは難関のN1合格を目指し、一方のリンさんもN3レベルへ向かって勉強していきます。