日本語学科の第11期生(1年6ケ月課程)の卒業式を9月30日(水)、第2校舎2階講堂で行い、15名が巣立ちました。
新型コロナウイルスの感染防止対策で出席者を少人数に絞り、全員がマスクをして参列。『東川Song』(加藤登紀子作曲)のピアノ伴奏で入場した卒業生は、椅子を1mほども離したソーシャルディスタンスで着席。担任の鈴木沙央里先生から一人ひとり名前を呼ばれて壇上に向かい、三宅良昌校長から卒業証書をしっかりと受け取りました。
三宅校長は、式辞で「利他の心」を説き、「この半年、コロナによっていろいろ考えさせられ、苦痛でもあったが、人を大切にする、他人を大切にすることを教訓としてほしい」などと話しました。
磯田憲一理事長は挨拶で「皆さんが未知なる北海道には戸惑うこと、切ないこともあったでしょうが、東川で548日を過ごされたことに敬意を表し、お礼を申し上げます」と語り掛け、作家・角田光代の「人は思い出をよりどころに生きている」ことをたとえに、「過去の失敗であっても時が経てば力にすることが出来ます。人生は挑戦、失敗を恐れずチャレンジしてください」と激励しました。
来賓の市川直樹東川町副町長からは「若い皆さんから私たちも活力をいただきました。勉強に集中できる静かな環境、豊かな自然、さまざまな文化、町民との交流などを母国の後輩に伝えて、交流、信頼の橋渡しをしてください」などと、祝辞をいただきました。
在校生を代表してダイ・リョウジュさん(台湾)が「一緒にがんばり、笑い、乗り越えてきたことはかけがえのない思い出です」と感謝を込めた祝辞を述べ、卒業生代表のチュオン・ミ・ホアさん(ベトナム)が運動会で60点差を残り2種目で逆転した優勝など「東川での思い出があふれてきて、大きな達成感があります」と振り返っていました。
受賞者は次の通りです。
理事長賞 リ・ヨウさん(中国)
学校長賞 ジアームウッドシン・タナワットさん(タイ)
エンフバット・ブヤンデルゲルさん(モンゴル)