昨年12月から本校で飼育してきたサケの稚魚を3月22日(日曜)午前、忠別川に放流しました。
4期生″にあたる約200匹が流れに逆らうように上流に向かって元気よく泳ぎだし、自然に回帰しました。
本校でサケの稚魚を飼育するようになったのは4年前からです。サケは4年でふるさとの川に遡上してくるといわれますので、最初の年に放流したサケは今年の秋に忠別川に戻ってくることになります。
卒業生に例えると4期生に相当する今回の稚魚たちは、昨年12月15日に本校の大型水槽に受精卵で到着し、クリスマスイブの12月24日からふ化が始まりました。はじめのうちは水槽全体を暗幕で覆って育ててきましたが2月8日に暗幕を取り払い、すいすい泳ぐ姿は学生たちの癒しにもなってきました。
体長が3.5cmほどに育ったところで、川の水温が上がる前のタイミングを見計らって22日、放流を迎えました。新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から最小人数で作業を進め、水槽から大型バケツに稚魚をすくって移し、忠別川の東川町内「東橋」下流左岸まで運んで、川の水になじませてから放しました。
雪解け水を集めた澄んだ流れに勢いよく泳ぎだした福専育ちの稚魚たちは、群れをつくったり、はぐれたりしながら間もなく見えなくなりました。
春の日差しが川面にきらめく穏やかな放流日和となりました。