介護福祉科27期生の地域支援活動発表会が2月26日(水)、本校のふれ愛の郷2階講堂で開かれ、平間グループ、富塚グループ、硯グループ、石﨑グループの順に特徴的な取り組みの成果を発表しました。
地域支援活動は、東川町のお年寄りや障がい者、こどもたちとふれあい、地域とのかかわりを大事にしながら実践を通して地域の福祉を学ぶ本校独自のカリキュラム。学校の農園やポニー牧場で自然体験活動を深めたり、町内へ出向いて高齢者のしらかば学級で余暇活動のお手伝いをしたり、グループホームの訪問活動を続けています。
平間グループは学校農園で9種類の花を種から育て、ドライフラワーにして学校祭でハーバリウム、リース作りの素材にしてきたこと、しらかば学級でフェルトの花作り、お菓子作りなど3回交流したことなどについて良かった点、反省点などにまとめました。
富塚グループは学校で飼育している二頭のポニー「だいち」「さくら」を毎日世話しながら、ストレスの無い環境にしようと丸馬場を造ったり、臆病な馬が後ろからついてくるジョインアップに成功したこと、学校祭でも乗馬体験がこどもたちの人気になったことを報告しました。
硯グループは町内のグループホーム「きらら」を5回訪問、お年寄りと一緒に花見に出かけ、餅つきではヨモギ餅や雑煮を作ったこと、また、留学生が一緒に学んでいる強みで台湾の水餃子、韓国のトックッ(お雑煮)を作って異文化交流を深めたこと、学校祭でのバルーンアートの取り組み、そして、きららに入所する二人の高齢女性の個別援助計画を作り上げたことを発表。
石﨑グループは高齢者のレクリエーション活動を工夫していこうと、東川町社会福祉協議会主催のふれあいひろばに参加、じゃんけんゲームでお年寄りをハグしたり、羽衣園やひだまりの里、東川町デイサービスを訪問してリハビリすごろく、ジェスチャーゲームなどを工夫しながらお年寄りを和ませたことを振り返りました。
発表はパワーポイント、動画を使いながら進み、ホースセラピーに取り組んだ富塚グループは目隠しをした盲人役を指先を絡ませただけで巧みに誘導する実技の一コマもありました。
平間千絵先生が「地域支援活動は他の学校でやっていません。旭川福専が地域とのかかわりを大事に特別に続けています。ここを卒業した人にしか出来ないことを誇りにしてください」と講評。富塚稔学科長、硯明美先生、石﨑美幸先生、長井瑞希先生、綱島弘泰先生もそれぞれに講評し、黒田英敏副校長は「介護福祉士になる土台作りの活動です。土台は見えないけれど一番大事。人生の辛い嵐に遭ったとき土台が活きてきます」と学生にエールを贈りました。