外国人介護福祉人材育成支援協議会の滝上町
日本人学生と留学生が一緒に学ぶ介護福祉科の実習を見学する滝上町の皆さん
網走管内滝上町は、東川町が中心になって結成した「外国人介護福祉人材育成支援協議会」の正会員です。この協議会は介護福祉を学ぶ留学生に地方自治体や高齢者福祉施設が奨学金を給付し、留学生が介護福祉士の資格を取得後は協議会に参加している町や施設で5年間働いてもらう取り組みです。
一行は滝上町の民生児童委員と町保健福祉課長(地域包括支援センター所長)中村伸夫さんら14名です。
三宅良昌校長が「本校は、いつも心からの笑顔を大切にしていますので安心して学校と学生を信頼してください」と歓迎の挨拶。黒田英敏副校長が協議会の取り組みを詳しく説明したなかで、本校と東川町立日本語学校の町内2校で学ぶ留学生が292名もいることなどを紹介してから、授業中の教室を案内しました。
介護福祉科では1年生49名のうち、留学生が26名と半数を超えています。8か国からきている留学生たちが日本語での授業にスムーズに溶け込んで学んでいる様子に、一行は感心したように見入っていました。ネパールから来ている留学生が「日本の福祉をしっかり学び、日本で働き、将来は帰国して日本のような施設をつくりたい」と日本語でこたえると、民生児童委員さんは留学生の手をしっかりと握って「ありがとう、ありがとう」と励ましていました。
介護福祉科には滝上出身の学生が二人いたことからも、民生児童委員協議会・草野清会長は「視察研修に来て、このような素晴らしい学校があることを知ったうえ、外国からの若者が一生懸命学んでいることは大変心強い」と感想を述べていました。
介護福祉科1年生の留学生は今年7月に滝上町を訪れ、先輩が大勢勤める介護施設などで交流を深めています。